ANTノート【追記】
2014年1月27日 雑記 コメント (3)1.概要
ANTは呪文を9回以上唱えてからTendrils of Agonyをプレイすることで勝利するデッキ(相手のライフが20点の場合)であり、たいていの場合、7-8マナ以上出る状況でInfernal Tutorをプレイすることで、Ad NauseamやPast in Flamesを経由し、Tendrils of Agonyで相手を倒すことができる。
2.カード選択
★2-1-1 キーカード
・Tendrils of Agony
このデッキでもっとも重要なエンドカード。呪文を9回以上唱えてからプレイすると勝利できる。ライフゲイン手段としても優秀で、サイド後はむかつきや細いクロックをサポートするために増量するというプランも常套。
・Ad Nauseam
Tendrils of Agonyで勝利するためには呪文を9回唱える必要があるため、それをサポートする上でもっとも合理的なカードの一つ。デッキ構成上、ライフ1点=カード1枚を実現できるため、ライフ10点程度でTendrils of Agonyの勝利条件を達成できる。インスタントなので相手のターンエンドや、呪文のスタックでプレイすることができるのも重要。ただ、ライブラリーの状況に左右され、時には自滅するため、他のプランで勝てる場合は極力そちらを優先する。
・Past in Flames
ANTの勝ち手段を太くし、プレイングを簡単にしたカード。インスタント・ソーサリーが2倍使えるようになるため、10回以上呪文を唱えることも可能。しかもフラッシュバックがついているので、時にはカウンターを踏み越えることもできる。サイド後は墓地対策されるため、信頼度が落ちるが、むかつきと違いライフを必要としないのも特徴。
・Infernal Tutor
ハンドを使い切ったり、LEDと組み合わせることでなんでもサーチできるチューター。暴勇しなくてもサーチ→プレイで2回呪文を唱えられるため、複数枚あるとAd NauseamもPast in Flamesも使わず、Tendrils of Agonyにつなげることができる。
・Grim Tutor
汎用性の高さではInfernal Tutor以上だけど、3マナと若干重く、3点のライフが必要なチューター。3マナというのは、単純に重いのとむかつきでめくると3点というデメリットがあるが、Spell Snareされないのと、Counterbalance置かれた際にメリットになることもある。また、Surgical ExtractionでInfernal Tutorが抜かれることの保険にもなるため、追加のチューターとして役に立つ。Infernal Tutorと違い何でも持ってこられるため、カウンターを誘いやすいのも良い。
☆2-1-2 キーカード(まだ試していないカード)
・Personal Tutor
禁止になったMystical Tutorには遠く及ばないが、Personal Tutorという選択肢もある。Ad Nauseamをサーチできないので、やや限定的ではあるが、キャントリップと合わせることでInfernal Tutorのような使い方ができる。また、サイド後は全体除去を持ってこれるため、弱くはないと思う。
★2-2-1 マナ加速
・Lion’s Eye Diamond
0→3マナの加速ができる。マナ計算をするときは+3と考える。デメリットのハンドを捨てることも、Ad Nauseam、Past in Flames、Infernal Tutorを使う上ではあまり問題ではなく、むしろ暴勇を達成するというメリットもある。0マナで唱えられるということも重要。
・Lotus Petal
0→1マナの加速ができる。マナ計算をするときは+1と考える。このカードのおかげで土地をセットした後でもAd Nauseamを唱えてそのままゲームを終わらせることができる。Lion’s Eye Diamondと同じく0マナ唱えられる。
・Dark Ritual
1→3マナの加速ができる。マナ計算をするときは+2と考える。インスタントなので、Past in Flamesでフラッシュバックをつけられるのと、Ad Nauseamをインスタントタイミングで打つサポートをすることもできる。
・Cabal Ritual
2→3or5マナの加速ができる。マナ計算をするときは+1or+3と考える。スレッショルド時はDark Ritual以上の効率だが、墓地に依存するため、サイド後は枚数を減らすこともある。
・Chrome Mox
0→1マナの加速ができる。マナ計算をするときは+1と考える。Lotus Petalと比較してメリットとしては土地の代わりになること。デメリットとしては、刻印でハンドアドバンテージを失うことと刻印した色のマナしか出ないこと。ただ、刻印はLion’s Eye Diamond同様、暴勇をサポートすることもできるため、デメリットしかないわけではない。ハンドの増えるAd Nauseamとの相性が良い。
☆2-2-2 マナ加速(まだ試していないカード)
・Mox Diamond
0→1マナの加速ができる。Chrome Moxと異なり、複数の色マナを出すことができるが、土地の代わりにはならないため、あまり採用するメリットがない。ハンドの増えるAd Nauseamとの相性は良い。
★2-3-1 ハンデス
・Duress
メインボードでは、主としてカウンターやハンデスがこのデッキに対する妨害手段となるため、Duressはそれらを対処することができるので、良く採用されている。
・Cabal Therapy
相手のハンドが分かっていれば、デメリットのないThoughtseizeになるし、複数枚の対策カードを同時に落とすことができるため強力。ただ、空振りの可能性は無視できない。他のハンデスとの併用の他、フラッシュバックできるとそのデメリットは緩和されるがクリーチャーを用意する必要がある。
・Thoughtseize
汎用性の高いハンデス。デメリットの2点ルーズはAd Nauseamで引けるカードを減らすことになるため多用は自滅につながるが、クリーチャーを落とせるため、場合によっては受けるダメージを減らすこともできる。また、Past in Flamesを使用する場合、ライフは必要ないので、デメリットをケアできる。サイド後はGaddock Teeg やEthersworn Canonistといったいわゆるヘイトベアでキープされる場合が多いので、対策対策として重宝する。
☆2-3-2 ハンデス(まだ試していないカード)
・Inquisition of Kozilek
天敵のForce of Willを落とせないので、あまり使われないが、低マナ域の多いレガシー環境での汎用性は高い。対ビートダウン性能は一考の余地がある。
★2-4-1 キャントリップ
・Brainstorm
ハンドの不要なカードをリフレッシュすることができる。ただ、シャッフル手段を用意しないとドローを止めることになるので、なるべく温存するほうが良い。インスタントであり、ハンデス対策にもなるため、採用の優先度は高い。
・Ponder
山札の上から3枚のうち好きな1枚か、シャッフルしてドローすることができる。特定のカードを探すときには3枚と見られる枚数が多く、単体でシャッフルすることもできるので優秀。ただ、3枚のうち1枚は欲しいけど、2枚は不要というときも良くあるので、シャッフル手段はなるべく用意しておきたい。
・Preordain
山札の上から2枚のうちの好きな1枚か、3枚目をドローすることができる。山札の上から2枚に不要なカードがあれば、下に送ることができる。シャッフル手段を用意する必要がないので使いやすい。BrainstormやPonderのトップのリフレッシュにも使えるが、Preordainを先に使用するほうが、より多くの枚数を参照できる。
・Gitaxian Probe
相手のハンドを見るということはプランを立てる上で重要である。しかも、2ライフで唱えることができるため、0マナで唱えられる。ハンデスを使用する前の判断や、キャントリップを使用する前の判断に使用することができ、Cabal Therapyのデメリットを消すこともできる。ただし、役割は異なるとはいえBrainstorm/Ponder/Preordainよりもライブラリー操作性能では劣る。単純な1ドローも、場合によっては暴勇を阻害する要因となりうるためメリットばかりではない。
☆2-4-2 キャントリップ(まだ試していないカード)
・Sensei’s Divining Top
長引く試合やハンデス対策に有効。ハンドの質を高められるのと、トップをハンドのように使える。問題はANTは土地をそこまで伸ばさなくて良く、フェッチ7-8でうまく活用できるかどうかといったところ。サイド後は長引きやすく、Dark Confidantとの組み合わせもあるので、強力。
★2-5-1 サイドボード
・Abrupt Decay
汎用性が極めて高く、ANTへの対策となるパーマネントはほぼ3マナ以下であるため、採用されやすい。青いデッキから出てくるヘイトベアや、天敵であるCounterbalanceをカウンターされることなく割れることが最大のメリット。
・Chain of Vapor
1マナと軽いうえに、土地以外をバウンスできる。Abrupt Decayで対処できないLeyline of Sanctity等への対策の他、自分の0マナアーティファクトに使用しコピーすることで、相手の脅威を退けながら、呪文を唱える回数を増やすといった動きもできるため、よく採用される。
・Xantid Swarm
1マナと軽いうえに、相手のスペルでの妨害をシャットアウトできる。BrainstormやSensei’s Divining Top等ハンデスで対処できない場合に必要となる。クリーチャーであることは除去されやすいというデメリットもあるが、相手のShow and Tellに合わせたり、Cabal Therapyのフラッシュバックに使えるメリットもある。
・Dark Confidant
サイド後はリソースを攻められるため、アドバンテージを取れるカードは重要。対処されなければターンごとにAd Nauseamと同様、デッキ構成上、ライフ1点=カード1枚と効率よくリソースを稼いでくれる。2マナと軽く、パワーが2あるので殴ればTendrils of Agonyの前に唱える必要のある呪文の数を減らすことができるし、ブロッカーとしてもヘイトベアと相打ちを取れるため抑止力がある。
・Tendrils of Agony
Tendrils of Agonyがデッキに1枚しかない場合、ハンドに引いてしまいハンデスされ、墓地から追放されてしまうと、勝ち手段を失うことになるため、追加で取っておくと安心というだけでなく、追加のライフ回復手段でもあり、Dark Confidantで稼いだカードをライフに変換するプランは、特にクロックの細い相手に強力。
・Carpet of Flowers
青い相手に対しての対策。特にサイド後は墓地対策でCabal Ritualが弱体化することもあり、入れ替えにはちょうど良い。通ってしまえば、マナに困ることはなくなり、DazeやSpell Pierce、状況によってはFlusterstormすら乗り越えらえる可能性がある。
・Empty the Warrens
Tendrils of Agony以外の追加の勝ち手段。Leyline of SanctityでTendrils of Agonyが通らない相手や、クロックの細いデッキには有効だが、勝ちきれない場合もある。
・Karakas
Gaddock Teeg、Thalia, Guardian of Thrabenなど、伝説のヘイトベア対策の他、SnTやReanimateの対策にもなる。効果が発揮できる状況はやや限定的だが、ハンデスされないのがポイントで、土地でありマナも出るため、腐りづらい。
・Massacre
Gaddock Teegには効かないがヘイトベアはたいてい白のカードであり、複数枚並べられても対処できるのが利点。4マナとマナコスト自体は重いので、Ad Nauseamとの相性は悪いが、効果は強力。Mother of Runesでヘイトベアを守られると厳しいため、全体除去は欲しいところ。
・Engineered Explosives
Gaddock Teegに対しては先置きしなければならないが、ヘイトベアはいずれも2マナであり、複数枚並べられても対処できるのが利点。Thalia, Guardian of Thrabenの追加マナも烈日の対象のため、1マナでプレイし追加マナ1マナの計2マナで、烈日2でプレイできる。汎用性が高くElvesやEnchantressなどにも効果があり、Ad Nauseamとの相性は良い。
・Surgical Extraction
墓地対策の他、ハンデスから相手の対策カードやコンボパーツを抜くこともでき、相手のハンドを確認することもできる。また、ライフで支払うことで0マナでプレイできる。何にでもINできるが、逆にデッキ構造上メインボードからあまり抜くカードがなく、INしづらい。
・Echoing Truth
複数枚対策パーマネントが並んだときに有効だが、Chain of Vaporの方が柔軟で軽く使いやすいという印象。
☆2-5-2 サイドボード(まだ試していないカード)
・Slaughter Pact
0マナで黒でないクリーチャーを除去できる。Ad Nauseamとの相性が良く、アップキープの3マナもターン中に決めれば払う必要がなく、支払うこともできるので、使いやすそう。
・Disfigure
1マナでクリーチャーを除去できる。Deathrite ShamanやT1のMother of Runesを除去できる点がSlaughter Pactとの大きな違い。
・Snapcaster Mage
Dark ConfidantがAd Nauseamだとすれば、こちらはPast in Flamesのようだが、実際は追加のキャントリップやハンデスによりアドバンテージをとる動き。瞬速もあり、ヘイトベアをブロックするといったコンバットトリックにも使えるのが良いが、墓地対に弱く、Red Elemental Blastでカウンターされるのも微妙。逆にDeathrite Shamanや墓地対を起動させて、返しにPast in Flamesルートで動くということもできなくはない。DisfigureやSurgical Extractionと合わせて検討したい。
・Parallax Nexus
相手のハンドを一時的に消すことで、アクションを制限できる。自分も対象に取れればもっと強かったし、ソーサリータイミングなのも微妙。
・Infernal Contract
ライフ半分で4ドロー。ライフを詰められてAd Nauseamに不安がある場合の補完として、一考の余地はある。
・Pain’s Reward
カウンターのない相手に使うことだけを考えるとハンド次第ではInfernal Contractよりも面白いが、シチュエーションが限定的過ぎる。
・Helm of Obedience
白いデッキはRest in Peaceをサイドインしてくるのが最近の定番のようなので、Helm of Obedienceで友情コンボを狙うプラン。相手依存にはなるが、決まった瞬間の対戦相手の反応は期待できる。
3.プレイング
3-1 勝利条件
7-8マナを出せる状況を作り、Infernal Tutorを通し、Ad NauseamかPast in Flamesを打つか、5マナからAd Nauseamを通すか、複数枚のInfernal Tutorによって、呪文を9回唱え、Tendrils of Agonyをプレイし、ストーム誘発からライフを削りきる。
7マナスタートのパターンと8マナスタートのパターンは次の通り。
7マナ:①Infernal Tutor→Ad Nauseam
②Infernal Tutor→Past in Flames→Dark Ritual(FB)
8マナ:①Grim Tutor→Ad Nauseam
②Infernal Tutor→Past in Flames+Cabal Ritual(FB)
③Infernal Tutor→Infernal Tutor→Tendrils of Agony
よって、相手が勝利する前に、次の状況になると敗北する。
①7-8マナ揃えられない
②Infernal Tutor/Ad Nauseam/Past in Flamesが揃えられない・打ち消される
③Tendrils of Agonyを打ち消される・プレイできない
④Tendrils of Agonyのストーム誘発をもみ消される
⑤ライフが削りきれない
3-2 対処プラン
3-2-1 7-8マナ揃えられない
この状況に陥る可能性のあるパターンは次の通り。
①マナ加速呪文を打ち消される
②Spell Pierceなどによって追加のマナを要求される
③Wasteland、Stifle、Hymn to Tourach、Liliana of the Veilなどによってマナリソースを削られる
④Thalia, Guardian of ThrabenやLodestone Golem、Trinisphereによって呪文に追加マナを要求される
⑤Phyrexian RevokerによってLion’s Eye DiamondやLotus Petalの起動型能力を起動できない
サイドボード後においては上記に加え、Thorn of AmethystやSphere of Resistance、Null Rod等がこの7-8マナ揃えられない状況を作り出す。
この状況を防止するためには、キープ基準は当然重要であるが、キャントリップ呪文を唱える順番、ハンデスのタイミングが重要となる。
①、②の状況を作り出すのは青いデッキ、③の状況を作り出すのは黒いデッキ、④、⑤の状況を作り出すのは無色のデッキか白いデッキである。青いデッキに対しては土地(マナ)を伸ばすことが解決策となる。黒いデッキに対しては解決策を山札から持ってくることが解決策となる。白いデッキや無色のデッキに対しては、相手の対策に先手を打つことが解決策となる。簡単に方針を書くと、基本的に下記が望ましい。
・青いデッキに対してはキャントリップ呪文の使用を優先し、ハンデスはなるべく温存する。ただし、Counterbalanceの入ったデッキである場合はこの限りではない。相手の初動アクションが例えば、Sensei’s Divining Topならば、ハンデスを使用する。 また、土地を伸ばすためにはターンが必要であり、相手のクロックと自分のキルターンを比較しアクションすること。
・黒いデッキに対してはハンデス呪文を優先し、キャントリップ呪文はなるべく温存する。また、Brainstormがある場合は、可能な限り、構えること。
・白いデッキ・無色のデッキに対しては可能な限り、速やかにゲームを終わらせることを考える。特にメインボードは1枚のカードで敗北させられることもあるため、前方確認するよりも速やかにゲームを終わらせるよう動く(いわゆるぶっぱ)。ThoughtseizeやCabal Therapyで対処可能である場合はこの限りではない。
また、サイドボード後はこれらの状況に対し、パーマネント除去を加えることで対処することが必要である。
3-2-2 Infernal Tutor/Ad Nauseam/Past in Flamesが揃えられない・打ち消される
Tendrils of Agonyで勝利するためには、Tendrils of Agonyを唱える前に呪文を9回唱える必要がある。ハンドは通常、最大で7枚もしくは、ドローして8枚が最大なので、Infernal Tutor/Ad Nauseam/Past in Flamesにより、唱える呪文の回数を増やす必要がある。よって、これらの呪文を打ち消されることは呪文を9回唱えられないことに繋がる。
ここで、忘れてはいけないことが2つ。1つ目はキャントリップ呪文である。キャントリップ呪文はハンドを減らすことなく呪文を唱えることができる。2つ目は相手の呪文である。相手が打ち消し呪文を唱えることも呪文を唱えることにカウントされる。 Tendrils of Agonyがハンドにある場合は、上記2つを活用することで、Infernal Tutor/Ad Nauseam/Past in Flamesを経由せず、相手を倒すことができる(いわゆる直テン)。Tendrils of Agonyはストームの特性上、Infernal Tutor/Ad Nauseam/Past in Flamesに比べ打ち消されづらいため、キャントリップを温存し、直テンを行うことで乗り越えられる場合がある。この状況の場合、マナが多く必要となるため、Infernal TutorでCabal Ritualをコピーするなどのプレイングを検討する。
3-2-3 Tendrils of Agonyを打ち消される・プレイできない
Tendrils of Agonyはストームを持つため、ストームによりコピーされた呪文すべてを打ち消すことは通常困難であるが、Mindbreak TrapやFlusterstormといった呪文で打ち消すことができる。
この状況に陥る可能性のある場合、コンボスタート後であっても、ハンデスで相手のハンドを確認する必要がある。可能であれば、Brainstormなどのインスタントドローもハンデスしておくことが無難である。ケアできるのであればSensei’s Divining TopからのFlusterstormといった状況も意識したほうがよい(Ad NauseamとPast in Flamesを併用できる場合等)
また、プレイできない場合としては、Meddling MageでTendrils of Agonyを指定された場合の他、Tendrils of Agonyはプレイヤーを対象とする呪文であり、Leyline of SanctityやRuned Halo 対戦相手を対象に取れない場合に機能しない。パーマネント除去を採用していない場合はこれだけで敗北することになる。これらのカードをメインボードから目にすることは稀であるので、最低でもサイドボードにはこれらのカードに対するカードを用意しておく必要がある。
3-2-4 Tendrils of Agonyのストーム誘発をもみ消される
ストームは誘発型能力なので、Stifleにより打ち消される。VoidslimeやTrickbindといったカードも同様である。使用率を考えれば、ほぼStifleのみがこの状況を作る。
ANTにおいて、Stifleの対象になるカードはTendrils of Agonyの他、フェッチランドが該当する。Stifleを使用するデッキは多くの場合、テンポデッキであり、フェッチランドに対して、Stifleを使用させることは難しくない。また、Stifleが入っているデッキに対してはAd Nauseamルートの優先順位を上げる。Past in Flamesルートでハンデスが使用できる場合はこの限りではないが、Ad Nauseamルートでハンデスを引き入れることでStifleをケアすることができる。
3-2-5 ライフが削りきれない
Swords to Plowshares、Deathrite Shamanなど、メインボードでもライフゲイン手段がある。
追記予定。
3-3 キープ基準
追記予定。
メインボードにおける基本的なANTのキープ基準は次のとおり。
①1枚以上の土地があること
②2枚以上のキャントリップもしくはInfernal Tutor/Ad Nauseamのいずれかがあること
コンボに必要な最小のハンド構成は土地1orLotus Petal,Dark Ritual×2、Ad Nauseamの4枚。Infernal Tutorの場合は少なくとも5枚必要となる。
3-4 サイドプラン
追記予定。
4.TIPS
追記予定。
5.レポ
参考にならないかもしれませんが、2014/1はANTを回してたので、レポを貼っておきます。
・1/25 晴れる屋土曜レガシー@ANT【レポ追記】 5-1 http://netherv0id.diarynote.jp/201401251932406735/
・1/22 蒲田レガシー練習会@ANT - http://netherv0id.diarynote.jp/201401222329344500/
・1/19 WLC17th@ANT 3-2 http://netherv0id.diarynote.jp/201401192317229029/
・1/18晴れる屋レガシー@ANT 1-2 http://netherv0id.diarynote.jp/201401192244113671/
・1/11 晴れる屋土曜レガシー@ANT 4-1-1 http://netherv0id.diarynote.jp/201401111933485784/
・1/8蒲田レガシー練習会@ANT - http://netherv0id.diarynote.jp/201401092340339524/
・1/5AMC148th@ANT 3-2 http://netherv0id.diarynote.jp/201401052211207400/
・1/4晴れる屋土曜レガシー@ANT 3-2 http://netherv0id.diarynote.jp/201401052210219957/
6.参考リンク
・ANT解説リンク集 (アッツー君の良記事)http://ytf045.diarynote.jp/201307171708269904/
ANTは呪文を9回以上唱えてからTendrils of Agonyをプレイすることで勝利するデッキ(相手のライフが20点の場合)であり、たいていの場合、7-8マナ以上出る状況でInfernal Tutorをプレイすることで、Ad NauseamやPast in Flamesを経由し、Tendrils of Agonyで相手を倒すことができる。
2.カード選択
★2-1-1 キーカード
・Tendrils of Agony
このデッキでもっとも重要なエンドカード。呪文を9回以上唱えてからプレイすると勝利できる。ライフゲイン手段としても優秀で、サイド後はむかつきや細いクロックをサポートするために増量するというプランも常套。
・Ad Nauseam
Tendrils of Agonyで勝利するためには呪文を9回唱える必要があるため、それをサポートする上でもっとも合理的なカードの一つ。デッキ構成上、ライフ1点=カード1枚を実現できるため、ライフ10点程度でTendrils of Agonyの勝利条件を達成できる。インスタントなので相手のターンエンドや、呪文のスタックでプレイすることができるのも重要。ただ、ライブラリーの状況に左右され、時には自滅するため、他のプランで勝てる場合は極力そちらを優先する。
・Past in Flames
ANTの勝ち手段を太くし、プレイングを簡単にしたカード。インスタント・ソーサリーが2倍使えるようになるため、10回以上呪文を唱えることも可能。しかもフラッシュバックがついているので、時にはカウンターを踏み越えることもできる。サイド後は墓地対策されるため、信頼度が落ちるが、むかつきと違いライフを必要としないのも特徴。
・Infernal Tutor
ハンドを使い切ったり、LEDと組み合わせることでなんでもサーチできるチューター。暴勇しなくてもサーチ→プレイで2回呪文を唱えられるため、複数枚あるとAd NauseamもPast in Flamesも使わず、Tendrils of Agonyにつなげることができる。
・Grim Tutor
汎用性の高さではInfernal Tutor以上だけど、3マナと若干重く、3点のライフが必要なチューター。3マナというのは、単純に重いのとむかつきでめくると3点というデメリットがあるが、Spell Snareされないのと、Counterbalance置かれた際にメリットになることもある。また、Surgical ExtractionでInfernal Tutorが抜かれることの保険にもなるため、追加のチューターとして役に立つ。Infernal Tutorと違い何でも持ってこられるため、カウンターを誘いやすいのも良い。
☆2-1-2 キーカード(まだ試していないカード)
・Personal Tutor
禁止になったMystical Tutorには遠く及ばないが、Personal Tutorという選択肢もある。Ad Nauseamをサーチできないので、やや限定的ではあるが、キャントリップと合わせることでInfernal Tutorのような使い方ができる。また、サイド後は全体除去を持ってこれるため、弱くはないと思う。
★2-2-1 マナ加速
・Lion’s Eye Diamond
0→3マナの加速ができる。マナ計算をするときは+3と考える。デメリットのハンドを捨てることも、Ad Nauseam、Past in Flames、Infernal Tutorを使う上ではあまり問題ではなく、むしろ暴勇を達成するというメリットもある。0マナで唱えられるということも重要。
・Lotus Petal
0→1マナの加速ができる。マナ計算をするときは+1と考える。このカードのおかげで土地をセットした後でもAd Nauseamを唱えてそのままゲームを終わらせることができる。Lion’s Eye Diamondと同じく0マナ唱えられる。
・Dark Ritual
1→3マナの加速ができる。マナ計算をするときは+2と考える。インスタントなので、Past in Flamesでフラッシュバックをつけられるのと、Ad Nauseamをインスタントタイミングで打つサポートをすることもできる。
・Cabal Ritual
2→3or5マナの加速ができる。マナ計算をするときは+1or+3と考える。スレッショルド時はDark Ritual以上の効率だが、墓地に依存するため、サイド後は枚数を減らすこともある。
・Chrome Mox
0→1マナの加速ができる。マナ計算をするときは+1と考える。Lotus Petalと比較してメリットとしては土地の代わりになること。デメリットとしては、刻印でハンドアドバンテージを失うことと刻印した色のマナしか出ないこと。ただ、刻印はLion’s Eye Diamond同様、暴勇をサポートすることもできるため、デメリットしかないわけではない。ハンドの増えるAd Nauseamとの相性が良い。
☆2-2-2 マナ加速(まだ試していないカード)
・Mox Diamond
0→1マナの加速ができる。Chrome Moxと異なり、複数の色マナを出すことができるが、土地の代わりにはならないため、あまり採用するメリットがない。ハンドの増えるAd Nauseamとの相性は良い。
★2-3-1 ハンデス
・Duress
メインボードでは、主としてカウンターやハンデスがこのデッキに対する妨害手段となるため、Duressはそれらを対処することができるので、良く採用されている。
・Cabal Therapy
相手のハンドが分かっていれば、デメリットのないThoughtseizeになるし、複数枚の対策カードを同時に落とすことができるため強力。ただ、空振りの可能性は無視できない。他のハンデスとの併用の他、フラッシュバックできるとそのデメリットは緩和されるがクリーチャーを用意する必要がある。
・Thoughtseize
汎用性の高いハンデス。デメリットの2点ルーズはAd Nauseamで引けるカードを減らすことになるため多用は自滅につながるが、クリーチャーを落とせるため、場合によっては受けるダメージを減らすこともできる。また、Past in Flamesを使用する場合、ライフは必要ないので、デメリットをケアできる。サイド後はGaddock Teeg やEthersworn Canonistといったいわゆるヘイトベアでキープされる場合が多いので、対策対策として重宝する。
☆2-3-2 ハンデス(まだ試していないカード)
・Inquisition of Kozilek
天敵のForce of Willを落とせないので、あまり使われないが、低マナ域の多いレガシー環境での汎用性は高い。対ビートダウン性能は一考の余地がある。
★2-4-1 キャントリップ
・Brainstorm
ハンドの不要なカードをリフレッシュすることができる。ただ、シャッフル手段を用意しないとドローを止めることになるので、なるべく温存するほうが良い。インスタントであり、ハンデス対策にもなるため、採用の優先度は高い。
・Ponder
山札の上から3枚のうち好きな1枚か、シャッフルしてドローすることができる。特定のカードを探すときには3枚と見られる枚数が多く、単体でシャッフルすることもできるので優秀。ただ、3枚のうち1枚は欲しいけど、2枚は不要というときも良くあるので、シャッフル手段はなるべく用意しておきたい。
・Preordain
山札の上から2枚のうちの好きな1枚か、3枚目をドローすることができる。山札の上から2枚に不要なカードがあれば、下に送ることができる。シャッフル手段を用意する必要がないので使いやすい。BrainstormやPonderのトップのリフレッシュにも使えるが、Preordainを先に使用するほうが、より多くの枚数を参照できる。
・Gitaxian Probe
相手のハンドを見るということはプランを立てる上で重要である。しかも、2ライフで唱えることができるため、0マナで唱えられる。ハンデスを使用する前の判断や、キャントリップを使用する前の判断に使用することができ、Cabal Therapyのデメリットを消すこともできる。ただし、役割は異なるとはいえBrainstorm/Ponder/Preordainよりもライブラリー操作性能では劣る。単純な1ドローも、場合によっては暴勇を阻害する要因となりうるためメリットばかりではない。
☆2-4-2 キャントリップ(まだ試していないカード)
・Sensei’s Divining Top
長引く試合やハンデス対策に有効。ハンドの質を高められるのと、トップをハンドのように使える。問題はANTは土地をそこまで伸ばさなくて良く、フェッチ7-8でうまく活用できるかどうかといったところ。サイド後は長引きやすく、Dark Confidantとの組み合わせもあるので、強力。
★2-5-1 サイドボード
・Abrupt Decay
汎用性が極めて高く、ANTへの対策となるパーマネントはほぼ3マナ以下であるため、採用されやすい。青いデッキから出てくるヘイトベアや、天敵であるCounterbalanceをカウンターされることなく割れることが最大のメリット。
・Chain of Vapor
1マナと軽いうえに、土地以外をバウンスできる。Abrupt Decayで対処できないLeyline of Sanctity等への対策の他、自分の0マナアーティファクトに使用しコピーすることで、相手の脅威を退けながら、呪文を唱える回数を増やすといった動きもできるため、よく採用される。
・Xantid Swarm
1マナと軽いうえに、相手のスペルでの妨害をシャットアウトできる。BrainstormやSensei’s Divining Top等ハンデスで対処できない場合に必要となる。クリーチャーであることは除去されやすいというデメリットもあるが、相手のShow and Tellに合わせたり、Cabal Therapyのフラッシュバックに使えるメリットもある。
・Dark Confidant
サイド後はリソースを攻められるため、アドバンテージを取れるカードは重要。対処されなければターンごとにAd Nauseamと同様、デッキ構成上、ライフ1点=カード1枚と効率よくリソースを稼いでくれる。2マナと軽く、パワーが2あるので殴ればTendrils of Agonyの前に唱える必要のある呪文の数を減らすことができるし、ブロッカーとしてもヘイトベアと相打ちを取れるため抑止力がある。
・Tendrils of Agony
Tendrils of Agonyがデッキに1枚しかない場合、ハンドに引いてしまいハンデスされ、墓地から追放されてしまうと、勝ち手段を失うことになるため、追加で取っておくと安心というだけでなく、追加のライフ回復手段でもあり、Dark Confidantで稼いだカードをライフに変換するプランは、特にクロックの細い相手に強力。
・Carpet of Flowers
青い相手に対しての対策。特にサイド後は墓地対策でCabal Ritualが弱体化することもあり、入れ替えにはちょうど良い。通ってしまえば、マナに困ることはなくなり、DazeやSpell Pierce、状況によってはFlusterstormすら乗り越えらえる可能性がある。
・Empty the Warrens
Tendrils of Agony以外の追加の勝ち手段。Leyline of SanctityでTendrils of Agonyが通らない相手や、クロックの細いデッキには有効だが、勝ちきれない場合もある。
・Karakas
Gaddock Teeg、Thalia, Guardian of Thrabenなど、伝説のヘイトベア対策の他、SnTやReanimateの対策にもなる。効果が発揮できる状況はやや限定的だが、ハンデスされないのがポイントで、土地でありマナも出るため、腐りづらい。
・Massacre
Gaddock Teegには効かないがヘイトベアはたいてい白のカードであり、複数枚並べられても対処できるのが利点。4マナとマナコスト自体は重いので、Ad Nauseamとの相性は悪いが、効果は強力。Mother of Runesでヘイトベアを守られると厳しいため、全体除去は欲しいところ。
・Engineered Explosives
Gaddock Teegに対しては先置きしなければならないが、ヘイトベアはいずれも2マナであり、複数枚並べられても対処できるのが利点。Thalia, Guardian of Thrabenの追加マナも烈日の対象のため、1マナでプレイし追加マナ1マナの計2マナで、烈日2でプレイできる。汎用性が高くElvesやEnchantressなどにも効果があり、Ad Nauseamとの相性は良い。
・Surgical Extraction
墓地対策の他、ハンデスから相手の対策カードやコンボパーツを抜くこともでき、相手のハンドを確認することもできる。また、ライフで支払うことで0マナでプレイできる。何にでもINできるが、逆にデッキ構造上メインボードからあまり抜くカードがなく、INしづらい。
・Echoing Truth
複数枚対策パーマネントが並んだときに有効だが、Chain of Vaporの方が柔軟で軽く使いやすいという印象。
☆2-5-2 サイドボード(まだ試していないカード)
・Slaughter Pact
0マナで黒でないクリーチャーを除去できる。Ad Nauseamとの相性が良く、アップキープの3マナもターン中に決めれば払う必要がなく、支払うこともできるので、使いやすそう。
・Disfigure
1マナでクリーチャーを除去できる。Deathrite ShamanやT1のMother of Runesを除去できる点がSlaughter Pactとの大きな違い。
・Snapcaster Mage
Dark ConfidantがAd Nauseamだとすれば、こちらはPast in Flamesのようだが、実際は追加のキャントリップやハンデスによりアドバンテージをとる動き。瞬速もあり、ヘイトベアをブロックするといったコンバットトリックにも使えるのが良いが、墓地対に弱く、Red Elemental Blastでカウンターされるのも微妙。逆にDeathrite Shamanや墓地対を起動させて、返しにPast in Flamesルートで動くということもできなくはない。DisfigureやSurgical Extractionと合わせて検討したい。
・Parallax Nexus
相手のハンドを一時的に消すことで、アクションを制限できる。自分も対象に取れればもっと強かったし、ソーサリータイミングなのも微妙。
・Infernal Contract
ライフ半分で4ドロー。ライフを詰められてAd Nauseamに不安がある場合の補完として、一考の余地はある。
・Pain’s Reward
カウンターのない相手に使うことだけを考えるとハンド次第ではInfernal Contractよりも面白いが、シチュエーションが限定的過ぎる。
・Helm of Obedience
白いデッキはRest in Peaceをサイドインしてくるのが最近の定番のようなので、Helm of Obedienceで友情コンボを狙うプラン。相手依存にはなるが、決まった瞬間の対戦相手の反応は期待できる。
3.プレイング
3-1 勝利条件
7-8マナを出せる状況を作り、Infernal Tutorを通し、Ad NauseamかPast in Flamesを打つか、5マナからAd Nauseamを通すか、複数枚のInfernal Tutorによって、呪文を9回唱え、Tendrils of Agonyをプレイし、ストーム誘発からライフを削りきる。
7マナスタートのパターンと8マナスタートのパターンは次の通り。
7マナ:①Infernal Tutor→Ad Nauseam
②Infernal Tutor→Past in Flames→Dark Ritual(FB)
8マナ:①Grim Tutor→Ad Nauseam
②Infernal Tutor→Past in Flames+Cabal Ritual(FB)
③Infernal Tutor→Infernal Tutor→Tendrils of Agony
よって、相手が勝利する前に、次の状況になると敗北する。
①7-8マナ揃えられない
②Infernal Tutor/Ad Nauseam/Past in Flamesが揃えられない・打ち消される
③Tendrils of Agonyを打ち消される・プレイできない
④Tendrils of Agonyのストーム誘発をもみ消される
⑤ライフが削りきれない
3-2 対処プラン
3-2-1 7-8マナ揃えられない
この状況に陥る可能性のあるパターンは次の通り。
①マナ加速呪文を打ち消される
②Spell Pierceなどによって追加のマナを要求される
③Wasteland、Stifle、Hymn to Tourach、Liliana of the Veilなどによってマナリソースを削られる
④Thalia, Guardian of ThrabenやLodestone Golem、Trinisphereによって呪文に追加マナを要求される
⑤Phyrexian RevokerによってLion’s Eye DiamondやLotus Petalの起動型能力を起動できない
サイドボード後においては上記に加え、Thorn of AmethystやSphere of Resistance、Null Rod等がこの7-8マナ揃えられない状況を作り出す。
この状況を防止するためには、キープ基準は当然重要であるが、キャントリップ呪文を唱える順番、ハンデスのタイミングが重要となる。
①、②の状況を作り出すのは青いデッキ、③の状況を作り出すのは黒いデッキ、④、⑤の状況を作り出すのは無色のデッキか白いデッキである。青いデッキに対しては土地(マナ)を伸ばすことが解決策となる。黒いデッキに対しては解決策を山札から持ってくることが解決策となる。白いデッキや無色のデッキに対しては、相手の対策に先手を打つことが解決策となる。簡単に方針を書くと、基本的に下記が望ましい。
・青いデッキに対してはキャントリップ呪文の使用を優先し、ハンデスはなるべく温存する。ただし、Counterbalanceの入ったデッキである場合はこの限りではない。相手の初動アクションが例えば、Sensei’s Divining Topならば、ハンデスを使用する。 また、土地を伸ばすためにはターンが必要であり、相手のクロックと自分のキルターンを比較しアクションすること。
・黒いデッキに対してはハンデス呪文を優先し、キャントリップ呪文はなるべく温存する。また、Brainstormがある場合は、可能な限り、構えること。
・白いデッキ・無色のデッキに対しては可能な限り、速やかにゲームを終わらせることを考える。特にメインボードは1枚のカードで敗北させられることもあるため、前方確認するよりも速やかにゲームを終わらせるよう動く(いわゆるぶっぱ)。ThoughtseizeやCabal Therapyで対処可能である場合はこの限りではない。
また、サイドボード後はこれらの状況に対し、パーマネント除去を加えることで対処することが必要である。
3-2-2 Infernal Tutor/Ad Nauseam/Past in Flamesが揃えられない・打ち消される
Tendrils of Agonyで勝利するためには、Tendrils of Agonyを唱える前に呪文を9回唱える必要がある。ハンドは通常、最大で7枚もしくは、ドローして8枚が最大なので、Infernal Tutor/Ad Nauseam/Past in Flamesにより、唱える呪文の回数を増やす必要がある。よって、これらの呪文を打ち消されることは呪文を9回唱えられないことに繋がる。
ここで、忘れてはいけないことが2つ。1つ目はキャントリップ呪文である。キャントリップ呪文はハンドを減らすことなく呪文を唱えることができる。2つ目は相手の呪文である。相手が打ち消し呪文を唱えることも呪文を唱えることにカウントされる。 Tendrils of Agonyがハンドにある場合は、上記2つを活用することで、Infernal Tutor/Ad Nauseam/Past in Flamesを経由せず、相手を倒すことができる(いわゆる直テン)。Tendrils of Agonyはストームの特性上、Infernal Tutor/Ad Nauseam/Past in Flamesに比べ打ち消されづらいため、キャントリップを温存し、直テンを行うことで乗り越えられる場合がある。この状況の場合、マナが多く必要となるため、Infernal TutorでCabal Ritualをコピーするなどのプレイングを検討する。
3-2-3 Tendrils of Agonyを打ち消される・プレイできない
Tendrils of Agonyはストームを持つため、ストームによりコピーされた呪文すべてを打ち消すことは通常困難であるが、Mindbreak TrapやFlusterstormといった呪文で打ち消すことができる。
この状況に陥る可能性のある場合、コンボスタート後であっても、ハンデスで相手のハンドを確認する必要がある。可能であれば、Brainstormなどのインスタントドローもハンデスしておくことが無難である。ケアできるのであればSensei’s Divining TopからのFlusterstormといった状況も意識したほうがよい(Ad NauseamとPast in Flamesを併用できる場合等)
また、プレイできない場合としては、Meddling MageでTendrils of Agonyを指定された場合の他、Tendrils of Agonyはプレイヤーを対象とする呪文であり、Leyline of SanctityやRuned Halo 対戦相手を対象に取れない場合に機能しない。パーマネント除去を採用していない場合はこれだけで敗北することになる。これらのカードをメインボードから目にすることは稀であるので、最低でもサイドボードにはこれらのカードに対するカードを用意しておく必要がある。
3-2-4 Tendrils of Agonyのストーム誘発をもみ消される
ストームは誘発型能力なので、Stifleにより打ち消される。VoidslimeやTrickbindといったカードも同様である。使用率を考えれば、ほぼStifleのみがこの状況を作る。
ANTにおいて、Stifleの対象になるカードはTendrils of Agonyの他、フェッチランドが該当する。Stifleを使用するデッキは多くの場合、テンポデッキであり、フェッチランドに対して、Stifleを使用させることは難しくない。また、Stifleが入っているデッキに対してはAd Nauseamルートの優先順位を上げる。Past in Flamesルートでハンデスが使用できる場合はこの限りではないが、Ad Nauseamルートでハンデスを引き入れることでStifleをケアすることができる。
3-2-5 ライフが削りきれない
Swords to Plowshares、Deathrite Shamanなど、メインボードでもライフゲイン手段がある。
追記予定。
3-3 キープ基準
追記予定。
メインボードにおける基本的なANTのキープ基準は次のとおり。
①1枚以上の土地があること
②2枚以上のキャントリップもしくはInfernal Tutor/Ad Nauseamのいずれかがあること
コンボに必要な最小のハンド構成は土地1orLotus Petal,Dark Ritual×2、Ad Nauseamの4枚。Infernal Tutorの場合は少なくとも5枚必要となる。
3-4 サイドプラン
追記予定。
4.TIPS
追記予定。
5.レポ
参考にならないかもしれませんが、2014/1はANTを回してたので、レポを貼っておきます。
・1/25 晴れる屋土曜レガシー@ANT【レポ追記】 5-1 http://netherv0id.diarynote.jp/201401251932406735/
・1/22 蒲田レガシー練習会@ANT - http://netherv0id.diarynote.jp/201401222329344500/
・1/19 WLC17th@ANT 3-2 http://netherv0id.diarynote.jp/201401192317229029/
・1/18晴れる屋レガシー@ANT 1-2 http://netherv0id.diarynote.jp/201401192244113671/
・1/11 晴れる屋土曜レガシー@ANT 4-1-1 http://netherv0id.diarynote.jp/201401111933485784/
・1/8蒲田レガシー練習会@ANT - http://netherv0id.diarynote.jp/201401092340339524/
・1/5AMC148th@ANT 3-2 http://netherv0id.diarynote.jp/201401052211207400/
・1/4晴れる屋土曜レガシー@ANT 3-2 http://netherv0id.diarynote.jp/201401052210219957/
6.参考リンク
・ANT解説リンク集 (アッツー君の良記事)http://ytf045.diarynote.jp/201307171708269904/
コメント
リンクさせていただきました。 いっせー
ひたすら長くなってしまい、すみません…
ANTは歴史のあるデッキなので、後発で使ってる私は思考停止してはいけないと思いメモしました。
>>チーム鈴木さん
こちらからもリンクしました。よろしくお願いします。